小さい約束が守れないひとには気をつける

昔、同僚に言われたことば。


当時、わたしの付き合っていた相手が
小さい約束をちょこちょこ守れない人で、最初はお腹の下あたりでもぞもぞしていた気持ちが
白い洋服についたシミのようにぼんやり広がって、やがて不信感となっていた。


あれから私たちはあまりぱっとしない別れを選んで、別々の道を進んだ。
そうは言っても私の中のシミはそのまま残り続け
彼は私の過去でありながら同時に現在でもありつづけた。


そして久し振りの再開を約束したのだけど、やっぱり今回も約束は果たされなかった。
なんだ、やっぱり変わらない、彼は小さな約束が守れない人のまま。
そしてそれに付随したものを気付かないうちに手のひらから逃してしまうひとだ。